経営ビジョン

中長期で目指す世界観

 私たちベネフィット・ワンは、「良いものをより安くより便利に サービスの流通創造を通して 人々に感動と喜びを提供しよう」を企業理念に、職域を中心とする会員基盤と、サービスサプライヤのネットワーク化を進めることで、企業の経営課題解決や消費者の利用満足度向上に資する事業を展開しております。
 当社はこれまで、福利厚生のアウトソーシングサービスを通じ、顧客企業の従業員とサプライヤをマッチングすることでサービス流通を成立させてきました。今後は日本中のあらゆるサービスを集約させ、サービスの適正評価による比較検討や個人最適のレコメンドにより利用を促進し、BtoEの強みを活かした日本唯一のプラットフォーマーを目指します。

中長期的な成長戦略

 足もとの経済状況は緩やかな回復が続くとともに、人手不足感や物価高を背景とした賃金上昇の動きが継続しております。
 福利厚生事業はじめ当社の各事業にとっては追い風要因であると認識しており、第一生命グループの営業基盤や商品開発力等の経営資源の拡充によるシナジー効果も期待できることから、中長期成長機会を最大限活かすべく、以下の取組みを行ってまいる考えです。

①会員基盤の拡大

 昨今の企業経営において、人材獲得・定着課題への対処は優先度が高く、今後ますます福利厚生アウトソーシングサービスの活用機会が広がっていくとみております。
 当社では、市場拡大の機会を逃さず、企業規模や雇用形態を問わず幅広い層の方々に福利厚生サービスをご利用いただけるよう、第一生命グループ内の営業連携やマーケティング・プロモーションを積極的に行い、サービスの早期普及に努める考えです。
 また、当社では、福利厚生やヘルスケアなど人事労務関連における多様なアウトソーシングサービスと当社サービスとの連携を進めることで顧客企業の人事部門における利便性が一層向上すると考えており、「ベネワン・プラットフォーム」の機能拡充やグループ内外の連携先開拓を中長期で進め、顧客企業の人と組織のパフォーマンス向上にも貢献してまいる考えです。

②ペイメント事業の収益化

 当社では、福利厚生事業で培ってきた顧客企業従業員とサプライヤのネットワークを活かし、サービスマッチングで生じる決済を給与天引きの仕組みを使って代行するペイメント事業(給トク払い)に取り組んでおります。給トク払いは、顧客企業ごとに購買情報をとりまとめて決済代行することで流通コストの低減が図られ、顧客企業従業員・サプライヤ双方にコストメリットが得られるユニークなサービスです。当社の福利厚生サービス顧客基盤に効率よく導入を促し、利用促進のための認知向上にも努めることで、取扱高に応じて得られる決済手数料を中長期で当社の新たな収益の柱としていく考えです。
 さらに将来的には、決済手数料で得られる収益を原資に、福利厚生サービスの会費単価引き下げも視野に入れており、一層の会員獲得とサービス流通拡大に取り組んでまいります。

③ヘルスケアサービスの拡大

 健康経営や人的資本経営など、企業の人事部門では、従業員の心身健康管理への関心が高まっております。一方で、企業内においては人手不足の事情があることから、今後は、健診・保健指導等のアウトソーシングサービス活用が一層進むと見込んでおります。
 当社では今後想定される顧客需要の高まりに機動的に効率的に応えていけるよう、福利厚生の既存取引先に対するヘルスケアサービスのクロスセルに注力して取り組んでまいります。また、健診・保健指導事業のデジタル化・標準化を進めることで、中長期でヘルスケア事業の収益力改善にも取り組んでまいります。

最終更新日:2025年9月4日

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